宙(そら)を見よう!2025年10月〜12月までの主な天文現象

宙(そら)を見よう!2025年10月〜12月までの主な天文現象

秋冬の暗い夜空で流れ星を鑑賞しよう!

秋から冬にかけて、たくさんの流星群が月明かりの影響を受けずに観測することができます。
特に12月のふたご座流星群は、1年のうちで一番出現数が多く夜半頃には放射点が天頂付近にくるため最高の条件で楽しめます。

彗星の説明画像
流れ星ってなに?
空の暗いところに行って、ぼーっと星を眺めていると、時折すうっと星が流れていくのを見たことはありませんか?突然現れる流れ星っていったい何なのでしょう。流れ星とは、宇宙空間に漂っている塵や氷のかけらが地球の引力に引き寄せられ大気との摩擦によって光って見える現象です。ほとんどの流れ星は、せいぜい大きくて角砂糖くらいの大きさしかありません。角砂糖くらいの大きさのものが大気との摩擦によって光った時はかなり明るくなります。
流れ星は彗星のかけら
何年かに一度、大きな彗星が近づくと話題になりますが、実は流れ星のもとは彗星と言われています。彗星は、太陽の近くに来ると、太陽と反対の方向に尾が出ます。彗星の尾はイオンの尾とダストの尾に分かれます。その彗星から放出したダストは彗星の軌道の近くにばらまかれるのですが、その軌道に地球が差し掛かると、地球の引力に引かれて地上へと落ちてきます。これが流れ星となって見えるのです。
流星群を見るときにどこを見ればいいの?
「○○座流星群」と流星群には星座の名前が付けられていますが、流星はその星座に出現するわけではありません。 流れ星を逆にたどっていくとだいたい空の一点にたどり着き、あたかもそこを中心に出現しているかの如く見えます。その中心の点を放射点と言いその放射点のある星座が流星群の名前となっています。しかし、放射点の星座を見るのではなく遠くを見ることをお勧めします。放射点に近ければ短い流れ星が、遠ければ長い流れ星を多く見ることができるからです。ただし、どんなに極大時の出現数の多い流星群でも放射点が地面の下にある時は流れ星を見ることはできません。流れ星を観測する時は、地面に寝転んでみるのが一番見やすいスタイルですが、安全面には注意して観測してください。
秋から冬にかけて流星群が見ごろ!
10月はオリオン座流星群、11月はしし座流星群、12月はふたご座流星群、こぐま座流星群と流星群が目白押し。流れ星は月明かりに影響されるので月があると見えづらくなりますが、これらの流星群は今年は極大付近に月が無いため、月明かりの影響を受けることなく、暗い夜空の中で流れ星を楽しむことができます。
  • 10月22日オリオン座流星群極大

    22日ハレー彗星を母彗星とする「オリオン座流星群」が極大になると予想されています。オリオン座は10月下旬ともなると夜更けに空高く上るので観測しやすいでしょう。今年は極大のころに新月となり、月の影響を受けないので一晩中観測できます。

  • 11月18日しし座流星群極大

    18日「しし座流星群」が極大になると予想されます。極大が著しく短く、短時間に多く出現をする流星群です。今年は月の影響がほとんどなく、暗夜での観測ができます。母彗星は55P/テンベル・タットル彗星です。

  • 12月14日ふたご座流星群極大

    14日8時頃「ふたご座流星群」が極大を迎えると予想されています。今年は満月直前の大きな月(月齢13)が夜空を照らしてくれるため、観測には向きません。

  • 12月22日こぐま座流星群極大

    22日「こぐま座流星群」が極大を迎えると予想されています。この日は下限の明るい月(月齢21)があるため条件はよくありません。

2025年10月〜12月までの主な天文現象

  • 10月6日中秋の名月

    旧暦の8月15日の月を「中秋の名月」と呼んでいますが、今年の中秋の名月は10月6日です。中秋の名月は必ずしも満月とは限りません。今年は満月の前日となります。

  • 11月5日スーパームーン

    4月13日の満月は2025年で最も小さな満月でしたが、11月5日の満月は視直径33.5′(距離35.698万㎞)で、2025年で最も大きく見える満月となります。(最近時:11月15日22時19分)スーパームーンとは天文用語ではなく、占星術等でスーパームーンはその年最も大きく見える満月、ミニマムーンはその年の最も小さな満月を指すようです。

  • 11月6日〜7日プレアデス星団の食が見られる

    今年3回目のプレアデス星団の食が観測できるでしょう。プレアデス星団は月の通り道の近くにあるため、このような現象がたびたび起こります。2028年まで少しずつ移動しながらプレアデス星団の中を通っていく現象が起こります。

  • 11月21日天王星が衝

    天王星がおうし座で「衝」となります。5.6等の明るさがあり視直径は3.7′となります。天王星は太陽からかなり離れた場所にあるため、その位置は毎年大きな動きはありません。町明かりのない暗い場所で探してみてください。天体望遠鏡で見ると他の星とは違い青緑色に見えます。

  • 11月27日月面Xが見られる

    27日20:15から1時間くらいの間月面Xが観測できます。月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象をいいます。プランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーター壁によってできた地形で月面の暗いところに浮かび上がって見えます。継続時間が1時間程度と短く条件が揃ったときにしか見えません。

  • 12月31日プレアデス星団の食が見られる

    今年4回目のプレアデス星団の食が観測できるでしょう。プレアデス星団は月の通り道の近くにあるため、このような現象がたびたび起こります。2028年まで少しずつ移動しながらプレアデス星団の中を通っていく現象が起こります。

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