おうちでも天体観測を楽しもう!
月は、地球から一番近いところにある天体で地球の周りを回る衛星です。面積も大きく明るい天体ですので、小さい望遠鏡から大きな望遠鏡まで、また空の明るいところ暗いところ問わずに楽しめます。
月は地球の周りを約29.5日周期で回っていて、地球から見た時月は満ち欠け(新月ー上限ー 満月ー下限ー新月)を繰り返しているように見えます。毎日見ても違った姿を見せてくれるので飽きることのない観測対象です。
月の表面には大きく分けて「海」と呼ばれる黒っぽい平らな部分と「陸」と呼ばれる白っぽく山や谷の部分と隕石の衝突でできたクレーターと呼ばれるくぼ地があります。
太陽の光の当たる角度によって地形に影ができ立体的に見えたりなど、同じ場所でも見え方が大きく変化しますので、それを楽しむのも良いかもしれません。
月齢による月面の見え方
肉眼で見ることもできますが、月面を観察するには双眼鏡や望遠鏡を使って観察してみてください。
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月齢4〜5
夕方まだ薄明るい西の空に見え、やがて西に 沈みます。
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月齢7〜8【上弦】
夕方に南の空に見え、真夜中に沈みます。中央のクレーター群が見やすい時期です。
月面X(エックス)
月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象をいいます。プランキヌ ス、ラカイユ、プールバックという3つのクレーター壁によってできた地形で月面の暗い所に浮かび上がって見えます。継続時間が1時間程度と短く条件が 揃った時にしか見えませんので見やすいときは1年に数回しかありませんが、狙ってみるのも良いでしょう。2020年で観測しやすい日は、2020年5月29日24 時頃、2020年7月27日23 時頃、2020年9月24日22 時頃と予報されています。
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月齢14〜15【満月】
夕方東の空から出て、真夜中に最も高くなり、朝方西の空に沈みます。満月は太陽の光がほぼ正面から当 たっているためクレーターの凸凹は見づらい時期です。
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月齢21〜22【下弦】
真夜中に東の空に昇り、朝方南の空に見え、昼ごろ西の空に沈みます。上弦と逆の形になり、中央のクレーター群が見やすい時期です。
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月齢29〜1【新月】
太陽と同じ方向にあり、太陽の光が地球側の月面に当たらないため観ることができません。
惑星観察も面白い!
月以外にも、惑星を観測してみるのが面白いでしょう。惑星は明るいので、市街地からも観測が可能です。 今なら「金星」が最大光輝を迎えてかなり明るくなってきています。5月末くらいまで三日月状になった金星を観測することができるでしょう。
また、5月25日〜6月4日頃まで1週間の星が1日で見れるチャンスです。日(太陽)は昼間に、月、水、金は夕方の西の空で、火、木、土は夜半過ぎの東の空で見ることができます。是非 観測してみてください。
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