宙(そら)を見よう!2020年10月〜12月までの主な天文現象

宙(そら)を見よう!2020年10月〜12月までの主な天文現象
火星 10/6地球に準大接近 10/14衝

2018年7月31日の大接近以来2年2か月ぶりに、火星が地球に接近します。
今回は視直径20″以上になる日が1か月以上(9月8日~11月1日)も続き、2018年の時よりも地平高度が高く、火星表面の砂嵐も収まるため、観測しやすくなると思われます。
10月6日の21時頃には南東の空高くに見え、衝(-2.6等)となる10月14日前後には一晩中観測することができます。
観測には口径10㎝以上の望遠鏡が適しています。次に視直径が20″以上になるのは13年後の2033年となりますので、この機会に望遠鏡を使って観測してみましょう。

火星の説明画像
2020年10月6日の星空の図
木星と土星 12/21〜22大接近

木星と土星の位置図12月21日と22日の日没後に、木星(‐2等)と土星(0.7等)が接近する様子を見ることができます。望遠鏡を使って観測してみましょう。
100倍の望遠鏡を使うと、縞模様のある木星と環のある土星、その衛星という、素晴らしい光景を見られます。コンサート用の小型の双眼鏡でも、木星の4大衛星は見ることができるでしょう。ただし、日没時の両惑星は南西の低い空、高度約20°くらいにあり、すぐに地平線の下に沈んでしまいますので、注意してください。
木星と土星は22日3時18分に、この日の月の視直径30′より近い、約6′まで大接近します。残念ながらこの時間、日本からは地平線の下になっています。

2020年10月~12月までの主な天文現象

  • 10月1日中秋の名月

    10月1日中秋の名月

    旧暦の8月15日の月を「中秋の名月」と呼んでいますが、今年の中秋の名月は10月1日です。今年は、満月の1日前となりますので、少し欠けた状態でのお月見となります。

  • 10月21日オリオン座流星群極大

    10月21日オリオン座流星群極大

    21日15時頃オリオン座流星群が極大になると予想されます。オリオン座は10月下旬ともなると夜更けに空高く上るので観測しやすいでしょう。極大が15時と予想されますので、日没後オリオン座が昇ってきてから明け方まで観測できます。月が早い時間に沈みますので暗夜となり条件は最良です。なるべく暗いところで観測しましょう。母彗星はハレー彗星です。

  • 10月31日ミニマブルームーン

    10月31日ミニマブルームーン

    今年の10月は、もう一度満月が巡ってきます。最近では、同じ月の2度目の満月のことをブルームーンと呼んでいます。また31日の月は、視直径29.4′(距離40,367㎞)と2020年で最も小さく見える満月となります。月が地球を回る軌道は楕円形のため月は地球に近づいたり遠ざかったりしているため見かけの大きさが変わって見えます。

  • 11月1日天王星が衝

    11月1日天王星が衝

    11月1日おひつじ座で天王星が「衝」となります。5.7等の明るさがありますが近くには大きな月があり見つけるのは難しいと思いますが、この1週間前や1週間あとくらいでしたら月も離れますので双眼鏡で見つけられるでしょう。町明かりのない暗い場所では、肉眼でも探せるかもしれません。天体望遠鏡で見ると他の星とは違い青緑色に見えます。

  • 11月18日しし座流星群極大

    11月18日しし座流星群極大

    18日、しし座流星群が極大になると予想されます。極大が著しく短く、短時間に多くの出現をする流星群です。月明かりのない好条件で観測出来ますので一晩中観測することができます。18日早朝が一番多くみられると思われます。また、11月21日未明にも出現が多くなる予報が出ています。なるべく暗いところで観測しましょう。母彗星は55P/テンぺル・タットル彗星です。

  • 12月14日ふたご座流星群極大

    12月14日ふたご座流星群極大

    13日深夜から14日明け方にかけてふたご座流星群が極大を迎えると予想されています。また、14日夕方頃には明るい流星の極大が来ると予報されています。新月にあたるため月明かりの心配もなく絶好の条件で観測できるでしょう。放射点高度も夜更けにはほぼ頭上に達しますので、1時間当たり100個近い流星を観測することも可能かもしれません。

  • 12月22日こぐま座流星群極大

    12月22日こぐま座流星群極大

    22日18時頃、こぐま座流星群が極大を迎えると予想されています。こぐま座流星群は、1年の締めくくりとなる流星群です。母彗星はタットル彗星で出現は1時間に10個程度です。今年は上弦の月が沈んでから明け方まで観測ができます。明け方に突如として出現数が上がるかもしれませんので、暖かくしてなるべく暗いところで観測しましょう。

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