宙(そら)を見よう!2021年10月〜12月までの主な天文現象

宙(そら)を見よう!2021年10月〜12月までの主な天文現象

2021年11月19日ほぼ皆既に近い部分月食が見られます!

11月19日の月食は、月が地球の影から少し外側に出たところを通るため、少しだけ明るい皆既に近い「部分月食」となります。
岩手県や宮城県より西側の地域では、月の左側が少し欠けた状態で昇ってきます。北海道や東北地方北側では月が昇ってから欠け始めますので、月食の全過程を見ることができます。
食の最大は18時02.9分で月の右下が少しだけ光っている部分月食(0.978)となりますが、食分が大きいので皆既月食並みに楽しむことができるでしょう。今回はおうし座で部分月食となるので、食分が進むにつれて、おうし座にあるプレアデス星団やヒヤデス星団が見えてくるでしょう。双眼鏡を使ってそれらを見るのも面白いでしょう!
次回の月食は、2022年11月8日の皆既月食となります。

2021年10月〜12月の主な天文現象

  • りゅう座流星群極大

    10月9日
    りゅう座流星群極大

    今年は9日午前3時に極大を迎えると予想されます。月は夕方早い時間に沈んでいますので、月明かりの影響を受けずに観測することができます。出現数は、空の暗いところでも数個程度と予想されますが、この群は突発的に出現する特徴があり、目が離せません。

  • 10月13日/12月11日 月面Xが見られる

    10月13日/12月11日
    月面Xが見られる

    上弦の月の頃、クレーターの縁の部分に太陽光が当たり、アルファベットの『X』の文字が浮かび上がったように見えます。その状態が続くのは1時間程度で、その時に月が見やすい位置にあることが必要です。
    10月13日は22時20分頃、12月11日は22時30分頃を中心に1時間程度見られます。10月13日も12月11日も、月の高度が目線の高さで起こるので観測のチャンスです。

  • 10月30日 金星が東方最大離角

    10月30日
    金星が東方最大離角

    金星がいて座にあり、太陽から最も東に離れる東方最大離角となります。このころの金星は天体望遠鏡で見ると半月状に見えます。この先、12月4日の最大光輝(-4.7等)に向けて、金星がどんどん大きく細くなっていく様子を天体望遠鏡で楽しめます。黄道の一番南に寄った位置にあり、地平高度はあまり上がりません。

  • 11月5日 天王星が衝

    11月5日
    天王星が衝

    天王星がおひつじ座で「衝」となり、明るさは5.6等、視直径は3.7″になります。天王星は太陽から遠く離れた場所にあるため、毎年だいたい同じ位置で見られます。周囲が暗い場所であれば肉眼で探すこともできます。天体望遠鏡で見ると他の星とは違い青緑色に見えます。

  • 11月6日、13日 おうし座南流星群/おうし座北流星群極大

    11月6日、13日
    おうし座南流星群/おうし座北流星群極大

    6日おうし座南流星群、13日おうし座北流星群が極大になると予想されます。今年は、南流星群は月明かりの影響を受けずに観測でき、北流星群は月が沈んでから好条件となります。おうし座流星群は時として明るい火球がみられるため人気があり、いくつもの放射点を持ち活動期間も長いため、極大の前後一週間くらいは観測できるでしょう。

  • 12月7日~9日 夕方の西の空で月と惑星が接近

    12月7日~9日
    夕方の西の空で月と惑星が接近

    日没後、西の空に並ぶ金星(7日)土星(8日)木星(9日)に月が接近します。夕方の低空ではありますが、ロケーションを活かした星景写真や惑星観測に適した時期ですので、この機会に観測してみましょう。

  • 12月14日 ふたご座流星群極大

    12月14日
    ふたご座流星群極大

    14日16時頃、ふたご座流星群が極大を迎えると予想されます。月齢10を超えた月が日付の変わる頃に沈むため、夜明けまで月明かりの無い好条件で観測できるでしょう。放射点高度もほぼ頭上に達し、1時間当たり100個近い流星や火球めいた明るい流星を、観測することができるかもしれません。

  • 12月19日 ミニマムーン

    12月19日
    ミニマムーン

    19日は視直径29.4′(距離40,593万㎞)と2021年で最も小さく見える満月です。月が地球を回る軌道は楕円形で、地球に近づいたり遠ざかったりするため、見かけの月の大きさが変わって見えます。ミニマムーンは天文用語ではありませんが、その年の最も小さな満月を指すようです。

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