宙を見よう!2019年4月〜6月までの主な天文現象
6月11日 木星が衝
木星の観望シーズンがやってきます。
今年は6月11日に木星が「衝」となり、前後2か月くらい観望好期となります。
木星は、望遠鏡で観測して見ると、アンモニアの氷粒で出来た縞模様や巨大な雲の渦「大赤斑」、ガリレオ衛星など見どころがたくさんあります。
土星も7月には「衝」となりますので、6月くらいから観望シーズンとなります。開いた環の土星が観測されますので、ぜひ望遠鏡で観測してみてください。
「衝」とは?
木星 ~太陽系・最大の惑星~
木星は水素やヘリウムなどのガスを主成分とする惑星で、その赤道半径は地球の約11倍、体積は約1321倍、重さは約318倍もあります。
2018年10月現在、木星には79個の衛星が発見されていて、その数も太陽系の惑星では最多です。木星は重たいため、近くを通った天体がその大きな引力に引かれて木星の周りをまわるようになり、衛星となったものが多いようです。そのため、逆回り(木星の自転とは逆回り)に回っている衛星がたくさんあります。
木星は約12年かけて太陽の周りを一周(公転)し地球とは約400日で会合します。そのため、地球上からは見かけ上黄道の12星座を毎年1つずつずれていくように見えます。(今年はへびつかい座(さそり座)からいて座に移動します)
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木星は、天体望遠鏡の有効径が10cm以上あれば、スマートフォンで縞模様などを撮影することが可能です。
また、天文学者ガリレオの発見した木星の4大衛星は、小さな望遠鏡でも観測することができ、毎日撮影して比べて見ると、移動 していることが分かります。
少し先の話ですが、ガリレオ衛星の運行を撮影して夏休みの自由研究にするのも面白いかもしれません。
2019年惑星の観望好期
水星
今年は東方最大離角が3回、西方最大離角が3回と6回の最大離角があります。6月24日の東方最大離角は、すぐそばに赤い火星もあり、またふたご座のカストルとポルックスも近くにいて目標となりますので探しやすくなります。
金星
年明け早々に西方最大離角となり、明け方の日の出前の空で輝いています。6月頃には太陽に近づき8月13日に外合となります。10月頃から夕方の西の空で宵の明星として輝き始めます。
火星
2018年7月に大接近を終えた火星は天空を速い速度で逆行し、しばらくは夕方の西空にいます。光度は暗くなり大きさも小さくなっていき、6月下旬には太陽の方向となり見ることはできなくなります。11月頃より明け方の東の空に見えるようになりますが、小さく暗い火星となります。来年の9月には再び地球に接近します。
木星
6月11日にへびつかい座で衝となりますので、その1か月前くらいから観望の好期となります。4月頃から8月頃が視直径も大きく見ごろとなります。
土星
7月10日にいて座の天の川の端で衝となりますので、その1か月前くらいからが観望の好期となります。まだ環が開いた状態ですのでぜひ観測してください。
2019年4月~6月までの主な天文現象
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5月6日みずがめ座η流星群極大
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6月11日木星が衝
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6月24日水星が東方最大離角
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