フィルターの基礎知識
丸型フィルターと角型フィルター
撮影用フィルターには金属枠に組み込まれた「丸型フィルター」と枠なしの四角い「角型フィルター」があります。
丸型フィルター
写真用フィルターの一般的なタイプで、レンズの口径に応じた各種サイズがあります。直接レンズに取り付けできます。
角型フィルター
フィルターホルダーとレンズの口径に合ったアダプターリングを使ってレンズに取り付けます。フィルター位置のコントロールが必要なハーフNDなどは角型フィルターです。
フィルターサイズの調べ方
カメラレンズ前面か側面、もしくはレンズキャップの裏側に◯◯mm、Φ◯◯mm、Φ◯◯と記載の数字をご確認下さい。
この数字がお手持ちのレンズのフィルターサイズ(口径)となります。
例: 58mm、Φ58mm、Φ58
コーティングの種類
フィルターガラスに施されるコーティングには主に「反射防止コート」と「撥水・撥油コート」があります。
反射防止コート
光がフィルターガラス面で反射を起こすとフレアーやゴーストが発生します。反射防止コートをすることで、余計な反射を防ぎ、クリアな描写が得られます。
撥水・撥油コート
水や油を強力に弾くコーティングです。汚れが付着しても簡単に拭き取ることができます。水辺での撮影や雨天時でもストレスなく撮影でき、日頃のメンテナンスを楽にします。
薄枠仕様
フィルターの中には「薄枠」「超薄枠」と記載のものがあります。フィルターの枠が厚いと、超広角レンズを使用した際に画像の四隅に暗い影が出てしまうことがあります。これを「ケラレ」と言い、ケラレを防ぐために通常枠より枠厚を薄くしたものが薄枠タイプです。
特にPLフィルターやクロスフィルターなど、回転枠に入っているものはもともと枠が厚いため、薄枠タイプをおすすめいたします。PLには薄枠よりさらに薄さを極めた「超薄枠」もございます。
ケラレの例
画像の隅にフィルターの枠が写り込み黒くなっています。
露出倍数
PLやNDなど色がついているフィルターは、その分光量が減少するため、フィルターなしの状態よりもシャッター速度を遅くしたり、絞りを開けたりしないと露出アンダーとなってしまいます。そのため、どの程度補正するかを「露出倍数」として下記に表記しています。
ただしカメラの内蔵露出計(TTL方式)をご使用の場合、補正の必要はありません。カメラの内蔵露出計を使わずに単体の露出計で測光する際の目安としてご利用ください。