クロスフィルターを使いこなす方法
おすすめの撮影シーン
クロスフィルターが最も使用されるのは夜景やイルミネーションの撮影です。夜景は思ったより暗くさびしい感じに写ってしまいがちです。そこでクロスフィルターを使用すると、イルミネーション等の点光源から美しいクロス効果を生み、光のきらめきをより印象強く表現します。水面の反射や木漏れ日等の撮影でも光を強調することができます。


クロスフィルターを使いこなすポイント

- 1. 点光源を画面に入れる
- クロス効果は丸い光(点光源)でないと現れません。蛍光灯のような光源には向いていません。
- 2. 光の出方をファインダーや液晶画面で確認
- 光源の強さや光源からの距離により、クロス効果の出方は異なります。また回転式のフィルター枠を回すことで、クロスの角度を+や×に変えて撮影することができます。ファインダーや液晶画面で確認しながら撮影しましょう。
- 3. 焦点距離と絞り
- 50mm以上の焦点距離、開放近くの絞りが適しています。広角レンズで絞りを絞って撮ると、クロスの線が途切れてしまう場合があります。広角レンズで絞りたい場合は、広角~50mmレンズ向きの「PRO1D R-クロススクリーン(W)for wide-angle lens」がおすすめです。
デジタルフィルターとの比較
一部のデジタルカメラにはフィルター機能(デジタルフィルター)を搭載しているものもあります。デジタルフィルターと光学フィルターではクロス効果の出方は異なります。光学フィルターの場合、光源の強さや光源からの距離、レンズの焦点距離や絞りにより、クロス効果の出方は異なるため、撮影状況により様々なクロスの出方になります。デジタルフィルターの場合、撮影画像をソフトで処理するため、光学フィルターで撮ったものと仕上がりは異なってきます。


※カメラによりデジタルフィルターの効果は異なります。 ※写真の一部をトリミングしています。