はじめまして。写真家の岩倉しおりと申します。
香川県在住でうつろう季節や光を大切に撮影しています。香川県で撮影した写真を中心にSNSで作品を発表する他、写真展の開催、書籍のカバー、CDジャケット、広告写真などを手掛けています。
今回は私が愛用しているフィルターの「ブラックミスト No.05」についてお話させて頂きます。私が1番よく使っているフィルターになります。気になっていた方もはじめてこのフィルターを知って頂いた方にも「ブラックミスト No.05」の魅力をお伝えできればと思います。
ブラックミストNo.05との出会い
フィルムカメラをずっと愛用しているんですがフィルムの値上げでデジタルカメラもこれからは使っていかなくてはいけない時代がきたのかなと思いデジタルカメラを購入したんです。でもデジタルカメラで撮影してもやっぱりフィルムカメラの質感が好きでどうにかフィルムカメラで撮ったような写真に近づけることはできないだろうかと考えていた時に出会ったのがブラックミスト No.05でした。
フィルムカメラと言えばふんわりとした優しい雰囲気が特徴的です。デジタルカメラで撮影するとどうしてもシャープになってしまいパキッとした印象の写真になります。それが好きな方もいるとは思うのですが私はふんわりとした優しい雰囲気で撮影したかったのでこのブラックミスト No.05だったら優しい写りになるのではと思い購入しました。装着し撮影してみたらシャープさやコントラストも抑えられて優しい雰囲気になったんです。これは少しフィルムカメラの質感に近づけたのではとなりデジタルカメラで撮影する時は必ず装着するようにしています。
ブラックミスト「No.1」「No.05」
ブラックミストには「No.1」「No.05」と2種類ありました※。どちらがいいのかとても悩んだのですが「No.1」の方が濃度が高く「No.05」はソフト効果が半分に抑えられているというところから幅広いシーンで使えるのではと思い「No.05」を選びました。実際使用してみたら程よいふんわり感でどのシーンにも使いやすくとても重宝しています。昼間は優しくふんわりして、逆光や夜は映画のワンシーンのようなノスタルジックな雰囲気になります。※現在はブラックミスト プロテクターを含め3種類あります。
日中の写真
こちらは冬の日中に撮影した写真です。光がふわっとなり冬の空気が写ったなと思いました。フィルターをつけているのとつけていないのとではやはり質感が違う雰囲気になります。
日中の撮影も優しい雰囲気になりとても好きなのですが、特に撮っていて楽しいとなるのは逆光の時と夜の時間帯です。
逆光の写真
逆光でもこのフィルターだとふんわりとし過ぎず光があるところはふんわりとするんです。光がふわっと広がっていくところやシルエットに少し光が被るところもお気に入りのところです。撮っていても少し撮る場所を変えるだけで光の雰囲気が変わりファインダーを覗いているだけで楽しくなります。
冬の夜景の写真
夜景の光が優しくなり冬の空気が写ったような写真になります。
光がある部分だけがふんわりするのがこのフィルターの特徴だなと思います。
とても使いやすいフィルターなのでぜひ皆さんにも使って頂けると嬉しいです。
フィルターの魅力
ブラックミスト No.05の魅力をたくさんお伝えしましたが、実はブラックミスト No.1も今とても気になっているんです。光が少ない曇りの日だったら「No.05」だと優しめのふんわりなのですが「No.1」だとさらにふんわりとしてくれるんじゃないのかなと思っています。
「No.1」と「No.05」をシーンによって使い分けるのも面白そうだなと思っていて写真の表現の幅もさらに広げてくれるのではと思っています。少し写りが変わるだけであれもこれも試したくなっていきます。フィルターって本当に写真の楽しさを広げてくれるものだと思います。シーンごとにフィルターを使い分けてさらに自分のこだわりが詰まった写真を撮れるそんな存在だと思います。
これからもいろんなフィルターを愛用していきたいです。皆様もぜひ自分にあったフィルターを見つけてみてください。