D-1GP撮影の時必ず使うアイテムNDXⅡ

D-1GP撮影の時必ず使うアイテムNDXⅡ

最後は番外編です。僕は、普段風景写真の撮影を行っていますが、「もう一つのわらじ」として車の撮影もしています。この番外編では、車撮影でいつも使用している撮影アイテム「NDフィルター」のお話をします。僕は、ドリフトのレース「ドリフト競技の最高峰D1 GRAND PRIX SERIES 」(https://d1gp.co.jp)の撮影をしています。この「D1GP」は、超ハイスピードでドリフトしていく車を、いかにコントロールしていくかという日本発祥のレースで人気カテゴリーの一つです。

FUJIFILM X-T4 / Fujinon XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / NDXⅡ使用
FUJIFILM X-T4 / Fujinon XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / フィルター未使用
FUJIFILM X-T4 / Fujinon XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / フィルター未使用 絞りF22で撮影

D1GP撮影では、様々なシチュエーションの画が求められます。「画角いっぱい」に車が詰まっている画やいわゆる「7:3の置き」の画、さらにレースらしい「動きがあり迫力のある画」も求められるため、流し撮りは絶対に必要な撮影シチュエーションになります。

この流し撮りの時に僕は可変NDフィルター「NDXⅡ」を使います。D-1GP撮影で流し撮りをする場合、撮影場所や光の強さによって上下はしますが大体シャッタースピード1/60秒を目安に撮影していきます。早速ですが3枚の比較写真を並べてみました。この3枚ともシャッタースピード1/60秒で撮影した画です。

まず、左はNDXⅡを使って撮影したものです。絞りはF8シャッタースピード1/60秒ISO160(X-T4の最低感度はISO160)です。真ん中も全く同じ、F8シャッタースピード1/60秒ISO160NDフィルターを使わずに撮影するとこんなに白飛びしてしまいます。右はF22シャッタースピード1/60秒ISO160と最低感度、且つ絞り値をいちばん絞った状態まで絞りようやくシャッタースピード1/60秒まで落としています。

では、左と右の画を一部拡大して比較してみましょう。

左の拡大写真はF8の絞りらしくスッキリを文字が見えます。しかし、右の拡大写真はF22と絞り値をいちばん絞った状態まで絞っているため、回折現象が現れてしまい文字が滲んでしまっています。

こうした比較をしてみると、白飛びさせない、車体に貼られたスポンサー様のステッカーやロゴを滲ませないなど様々な事情からNDフィルターは必須アイテムとなります。そのNDフィルターですが、これまで何枚かのNDフィルターを使い、その日その時の明るさに合わせ、その都度変えていましたので複数枚のNDフィルターを持ち歩くことになります。重さはたいしたことが無いので、その点は特に問題ないのですが、急な交換ができないので天候がコロコロと変わる中だと「どうする?変えるか?いま変えると次車が来るまでに交換間に合うか?それともあの雲が切れるまではこのままでいくか?」などと交換することに迷うことがありました。

しかし、最近はこのNDXⅡを使うことにより全く心配しなくて済むようになりました。NDXⅡならば、迷っている間にフィルターを少し回転させるだけで減光をコントロール(ND2.5〜ND450相当)できるので、交換が間に合うか!と悩まなくて済みます。すんごい便利です!最近は、流し撮りだけではなく、風景写真を撮影したり、動画の撮影をしたりする場合でもNDXⅡ一枚で済ませてしまうことがあります。

*82ΦのNDXⅡを使う事で、ステップアップリングを介し様々なレンズに使用することができる。

NDXⅡ非常に便利なフィルターで、僕のお気に入りフィルターです。

D-1GP撮影に便利なアイテム