朝日・夕日の撮影にオススメのフィルター
朝日・夕日をもっとキレイに撮るためのオススメフィルター
冬は空気が澄んでいるので朝焼けや夕焼けをキレイに撮るチャンスです。朝日・夕日の風景をより印象深く撮るために欠かせないフィルターをご紹介いたします。
夕焼け・朝焼けの空をより印象深い色彩にトワイライトフィルター
夕焼けや朝焼けの景色は感動的で思わず写真で残したくなるものです。しかし目で見た印象を表現するのは難しく、きれいな空のグラデーションも写真に撮るとさえないグレーっぽい空に写ってしまうことがあります。そんな時におすすめなのが「トワイライトフィルター」です。
「トワイライトフィルター」は夕焼け・朝焼けの空のグラデーションのバランスを絶妙に変化させ、より印象深い色彩にします。 「MC トワイライトレッド」と「MC トワイライトブルー」の2種類があります。
「MC トワイライトレッド」は深みのある赤いトーンで、段々と暮れてゆく空のイメージを表現します。赤紫からオレンジへのグラデーションを表現します。
MCトワイライトレッド使用
「MC トワイライトブルー」は深みのある青いトーンで、刻々と近づく夕闇の空のイメージを表現します。青紫からオレンジへのグラデーションを表現します。
MCトワイライトブルー使用
このようにトワイライトフィルターを付けるだけでドラマチックに空を染めることができます。
トワイライトフィルターは単なる色付けフィルターではありません。グリーンの光の透過を抑えることで、夕焼けや朝焼けの青色や赤色の彩度を高めています。日没(日の出)の空をより鮮やかに撮れるように実写データを元にブルー、グリーン、レッドの透過の絶妙なバランスをとっています。
トワイライトフィルターを効果的に使うには、太陽が沈む西の方向の撮影で、日没前30分位から日没後30分頃までの時間帯の撮影がベストです。
ホワイトバランスの設定がオートホワイトバランスだと色が補正されてしまうため、太陽光(晴天)モードがおすすめです。
トワイライトフィルター
赤色を強調する「トワイライトレッド」と青色を強調する「トワイライトブルー」をお好みでお選びください。両方あればシーンに応じて使い分けたり、2枚重ねてさらに鮮やかな色彩表現もできます。
朝日・夕日の撮影に最適な角型フィルターリバースNDフィルター
朝日・夕日の撮影と言えば、ハーフNDフィルターという角型フィルターが使われることが一般的です。今回ご紹介するリバースNDフィルターはハーフNDフィルターの1種で、朝日・夕日の撮影に最適化したタイプです。
一般的なハーフNDフィルター(グラデーションNDフィルター)はフィルターの上端が最も濃くて、中央に向かって段々薄くなります。それに対して、「リバース=逆」と呼ばれるリバースNDフィルターとは、フィルターの中央が最も濃くて、上に向かって段々薄くなるハーフNDフィルターです。
太陽が地平線の近くにある時は、フィルターの中央が最も濃いリバースNDがおすすめです。
リバースND未使用
LEE Filters 0.9リバースND使用
※使用前・後ともにND8(全面ND)を使用
リバースND未使用の写真は太陽付近が露出オーバーで白く飛んでしまっています。もし空の明るい部分に露出を合わせた場合、前景の岩は黒くつぶれてしまいます。リバースNDで一番明るい部分の露出を効果的に抑えることで、前景の風景に黒つぶれを起こすことなく、空のグラデーションをきれいに表現することができます。
LEE Filters 0.9リバースND使用
LEE Filters 0.9リバースND使用
※使用前・後ともにND8(全面ND)を使用
このように朝日・夕日の撮影ではリバースNDが効果的ですが、特にまっすぐな水平線や地平線の向こうに朝日や夕日があるシーンに向いています。山や建物など凹凸のある被写体がある風景の場合は、リバースNDよりも通常のハーフNDフィルター(境目がなだらかなソフトタイプ)の方が自然な仕上がりになる場合があります。
リバースNDフィルターとハーフNDフィルターを両方用意して使い分けるのが理想的です。
角型フィルターの使い方
角型フィルターを使用するには、「フィルターホルダー」と専用の「アダプターリング」が必要です。
おすすめの組み合わせ
フランスCokin社製のシステム
強化ガラス製
Cokinでは100mm幅のシステムを「Lサイズ(Z-PROシリーズ)」と呼んでいます。「ニュアンス・エクストリーム」は高い耐久性の強化ガラスを採用した高精度角型フィルターのシリーズです。
アダプターリングはレンズのフィルター径に合わせてご用意ください。