春の花の撮影におすすめのフィルター
桜や菜の花、ポピー、チューリップ、ネモフィラなど春に咲く花をより魅力的に撮るためのおすすめのフィルターをご紹介いたします。
もう一歩寄って撮りたい時にクローズアップレンズ
手軽に接写できる
「クローズアップレンズ」は、お手持ちのレンズの前に取り付けるだけで手軽にマクロ撮影を楽しむことができるアイテムです。
ピントが合うギリギリまで近づいて撮っても花が小さく写ってしまう時、クローズアップレンズを付ければもう一歩近づいてアップで撮ることができます。
背景をぼかせるメリットも
クローズアップレンズを取り付けると、ピントが合う範囲がせまくなり背景が大きくボケるため、主役の花を際立たせる効果もあります。
※ピントが合う範囲がせますぎる場合は絞り値を大きくして調整します。
クローズアップレンズの選び方
クローズアップレンズにはNo.1~10まで種類があり、数値が大きいほど被写体に近づいて大きく写すことができます。まずは、自分のレンズの「最短撮影距離」を確認しましょう。下の表を参考にして、レンズの最短撮影距離よりも、近づいて撮れるクローズアップレンズを選びましょう。
最短撮影距離が約1m位の望遠ズームレンズには、No.1~3、最短撮影距離が30cm以下の標準ズームレンズには、No.3~No.5がおすすめです。さらに大きく撮るには、No.10もあります。またクローズアップレンズは重ねづけが可能で、No.2とNo.3を重ねづけするとNo.5相当になります。
※重ね付けすると、画質が低下する場合があります
おすすめクローズアップレンズ
お求めやすい価格のベーシックなクローズアップレンズ
ふんわりと柔らかい描写にソフトフィルター
ふんわりと柔らかい空気感で撮りたい時におすすめなのがソフトフィルター。ソフトフィルターには様々な種類があるので、その効果・使い方を知ることで表現の幅が広がります。
プロソフトン
フィルター表面に施した特殊コーティングと、非常に微細なエッチング技術のダブル効果により、光のにじみが美しい 滑らかなソフト効果が得られるソフトフィルターです。背景のボケも柔らかい印象になります。ふんわりかわいく撮り たい時におすすめです。ソフト効果は3種類あり、クリア < A < B の順で効果が強くなります。
フォギー
フィルターガラスの微細な表面加工により、霧の中で撮影したような幻想的な雰囲気にするソフトフィルターです。画面全体を白っぽくするソフト効果で、ハイライトからシャドウ部にかけてのにじみ込みが特徴的です。露出補正をプラス側にするとより効果的です。効果弱の(A) と効果強の(B) があります。
ホワイトミスト
ハイライトとシャドウのコントラストを抑え、全体を淡い色調にしつつ、ほんのりと柔らかな描写にします。逆光時にはオールドレンズのフレアのように、光に包まれるような拡散効果が得られます。
ノスタルトーン・ブルー
シャドウを明るくすると同時にハイライトを抑える効果があり、柔らかな階調でノスタルジックに描写します。逆光ぎみで撮ると、やさしい光に包まれるような拡散効果が得られます。隠し味的にブルーを利かせた光学設計で、青空のシーンで空や影(陰)にかすかにブルーの色味をのせて爽やかな印象にします。
ソフトフィルターの使い方のポイント
ソフトフィルターは、順光やサイド光よりも逆光の方が効果が強くなります。逆光時に太陽そのものを入れると激しく白飛びを起こしてしまうため、太陽は画角に入れないようにしたり、人物や木などの被写体で太陽が隠れるような構図を探すとよいでしょう。被写体の周辺からもれる光をソフトフィルターで拡散することで、光を発するような、光に包まれたような効果が得られます。光の方向を意識してレンズに入る光の量を調節することで、コントラストの低下をコントロールすることができます。レンズは望遠側にして、主役の花が浮き立つような背景を探すと、よりふんわりとした雰囲気になります。