冬のおすすめフィルター イルミネーションが綺麗に撮れるテクニック

PRO1D R-クロススクリーン(W) for wide-angle lens +PRO1D プロソフトン[A](W)使用
冬は美しいイルミネーションが街を彩り、幻想的な光のアートを楽しむことができます。この時期におすすめのフィルターは「クロスフィルター」と「ソフトフィルター」です。
おすすめフィルター①クロスフィルター クロス効果できらめきを強調
クロスフィルターは、夜景やイルミネーション撮影の定番フィルターで、点光源をクロス状の光にしてきらめきを強調します。例として下の写真を見比べてみてください。「クロスフィルター」を使用すると、イルミネーションの点光源をクロス状の光に変え、「フィルター未使用」の時よりも輝きの印象を強めることができます。イルミネーションは見た目の印象より暗い感じに写ってしまうことがありますが、クロスフィルターを使用することで、キラキラの印象を高めることができます。
フィルター未使用
PRO1D plus R-クロススクリーン(W) 使用
クロスフィルターの種類
クロスフィルターは、光の線の本数にバリエーションがあります。
・R-クロススクリーン(4本線の光)
・R-スノークロス(6本線の光)
・R-サニークロス(8本線の光)
4本線の「R-クロススクリーン」が最もポピュラーなクロスフィルターです。
「R-スノークロス」は雪の結晶を思わせる6本線のクロスで、クリスマスイルミネーション撮影に最適です。
最も線が多い「R-サニークロス」は光の輝きを華やかに演出します。

R-クロススクリーン使用

R-スノークロス使用

R-サニークロス使用
控えめに画面の1/4だけにクロス効果が出る「R-パーシャル・クロススクリーン」もあります。

R-パーシャル・クロススクリーン使用
画面の1/4だけにクロス効果が出ます。
クロスフィルター ラインナップ
グレード | ハイグレード | スタンダード | ||||
商品名 | PRO1D R-クロススクリーン(W) for wide-angle lens ![]() |
PRO1D plus R-クロススクリーン(W)![]() |
R-クロススクリーン![]() |
R-スノークロス![]() |
R-サニークロス![]() |
R-パーシャル・クロススクリーン![]() |
推奨焦点 距離*1 |
広角~50mm向き | 50mm~望遠向き | 50mm~望遠向き | 50mm~望遠向き | 50mm~望遠向き | 50mm~望遠向き |
クロスの 線の本数 |
4本線 | 4本線 | 4本線 | 6本線 | 8本線 | 4本線(画面の1/4) |
反射防止 コート |
デジタルマルチコート | デジタルマルチコート | - | - | - | - |
枠の厚み | 薄枠 | 薄枠 | 通常枠*2 | 通常枠*2 | 通常枠*2 | 通常枠*2 |
*1 記載の焦点距離以外でもお使いいただけますが、『PRO1D R-クロススクリーン(W) for wide-angle lens』以外は、広角レンズで使用する場合、絞りをF5.6より絞ると、クロスの線がとぎれてしまう場合があります。
*2 クロスフィルターの通常枠は枠が厚いため、広角レンズに使用した場合ケラレが発生し、画面の隅が暗くなる場合があります。
クロスフィルター 選び方チャート
どのクロスフィルターがいいか迷ったら、下記のチャートでお選びください。
クロスフィルターの使い方のコツ
クロスフィルターを上手に使いこなすには、次のようなポイントがあります。
1.点光源を画面に入れる
クロス効果は丸い光(点光源)でないと現れません。蛍光灯のような線光源や面光源には向いていません。
2.光の出方をファインダーや液晶画面で確認
光源の強さや光源からの距離により、クロス効果の出方は異なります。また回転式のフィルター枠を回すことで、クロスの角度を+や×に変えて撮影することができます。ファインダーや液晶画面で確認しながら撮影しましょう。
3.焦点距離と絞り
50mm以上の焦点距離、開放近くの絞りが適しています。広角レンズで絞りを絞って撮ると、クロスの線が途切れてしまう場合があります。広角レンズで絞りたい場合は、広角~50mmレンズ向きの「PRO1D R-クロススクリーン(W)for wide-angle lens」がおすすめです。
カメラ内蔵フィルター(デジタルフィルター)との比較
一部のデジタルカメラにはフィルター機能(デジタルフィルター)を搭載しているものもあります。
デジタルフィルターと光学フィルターではクロス効果の出方は異なります。
光学フィルターの場合、光源の強さや光源からの距離、レンズの焦点距離や絞りにより、クロス効果の出方は異なるため、撮影状況により様々なクロスの出方になります。デジタルフィルターの場合、撮影した画像にフィルター処理をするため、光学フィルターで撮ったものと仕上がりは異なってきます。
※カメラによりデジタルフィルターの効果は異なります。
(写真の一部をトリミング)

デジタルフィルターの一例
(写真の一部をトリミング)

光学フィルターの一例 (R-クロススクリーン使用)
おすすめフィルター②ソフトフィルター 光を大きくボカして幻想的に
クロスフィルターと並んでイルミネーション撮影におすすめなのが「ソフトフィルター」です。
ソフトフィルターは、光を効果的に拡散してきらめきを演出します。クロス効果を発揮できないような「弱い光源」でも、ソフトフィルターなら光の印象を強めることができます。
フィルター未使用
PRO1D プロソフトン[A](W) 使用
ソフトフィルターにはたくさん種類がありますが、光の点をきれいににじませる「プロソフトン」か、霧がかかったようなソフト効果の「フォギー」は、レンズの焦点距離や絞りに制限なく万能にお使いいただけます。
ソフトフィルターは、使用するレンズの焦点距離が長いほど、ソフト効果は強まります。望遠レンズなら[A]タイプ(効果弱タイプ)、広角レンズなら[B]タイプ(効果強タイプ)がおすすめです。
クロスフィルターとソフトフィルターを重ねて使えば、より幻想的なイルミネーションの写真になります。

イルミネーションにおすすめのソフトフィルター
グレード | ハイグレード | スタンダード | |||
商品名 | PRO1D プロソフトン[A](W) 効果弱タイプ ![]() |
MC PROソフトン(A)N 効果弱タイプ ![]() |
MC PROソフトン(B)N 効果強タイプ ![]() |
フォギー(A)N 効果弱タイプ ![]() |
フォギー(B)N 効果強タイプ ![]() |
特長 | 光をきれいににじませる最もポピュラーなソフトフィルター | 霧がかかったようなソフト効果 |
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