2026年は3月3日全国で皆既月食が観測できるほか、8月にはペルセウス座流星群、11月にはプレアデス星団の食などの天文現象があります。今年も天体望遠鏡や双眼鏡を使って、是非星空観察を楽しみましょう!
2026年1月の主な天文現象
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1月4日しぶんぎ座流星群極大 (活動期間12/28-1/12)
3大流星群の1つ「しぶんぎ座流星群」が4日6時頃極大になると予想されます。あいにく3日が満月のため、空が明るく観測には向きません。
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1月7日レグルスの食
1月7日の未明に、しし座の1等星レグルスが月に隠される「レグルス食」が見られます。九州北部を限界線が通っていますので、九州中部地方より南側では「食」にはなりませんがレグルスが月の下側ぎりぎりを通過するのが観測できるでしょう。
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1月10日木星が衝
木星がふたご座で「衝」となります。「衝」とは外惑星がもっとも地球に近づき、明るくなる時期です
(光度-2.5等)。南中高度が高くシーイングの影響も少ないので、口径の小さな望遠鏡でも表面の縞模様が見やすくなってきています。木星は約10時間で自転しているので、時間をおいて見ると模様の変化がわかるでしょう。また4つの大きな衛星(月)があり、毎日位置が変化しますのでその様子を観測しましょう。絶好の観望時期となりますので、シーイングの良い日を選んで観察してみてください。
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2026年2月の主な天文現象
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2月17日南極大陸で金環日食
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2月24日月面Xが見られる
24日17:00くらいから1時間くらいの間月面Xが観測できます。
月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象をいいます。プランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーター壁によってできた地形で月面の暗いところに浮かび上がって見えます。継続時間が1時間程度と短く条件が揃ったときにしか見えません。
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2026年3月の主な天文現象
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3月2日レグルスの食
3月2日は月齢13の明るい月にレグルスが隠されるレグルス食が起きます。南西諸島、沖縄県では「食」にはなりませんがレグルスが月の下側ぎりぎりを通過する様子が観測できるでしょう。
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3月3日皆既月食
3月3日 日没後から夜半前まで、日本全国で皆既月食が観測できます。18時49.8分に欠け始め、20時04分から21時03.4分まで皆既になります。そして22時17.6分に元の丸い月に戻ります。今回 最大食分が1.156と前回よりも月が地球の影の外側を通ります。皆既中の赤銅色の濃さが影の中心部と外側で違って見えると思います。
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2026年4月の主な天文現象
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4月22-23日4月こと座流星群が極大 (活動期間4/19-4/25)
22日26時頃(23日2時頃)こと座の一等星ベガの近くに放射点のある「4月こと座流星群」が極大となります。上弦の月があるので月の高度が下がってきてからの方が観測しやすいでしょう。
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4月24日月面Xが見られる
24日20:20くらいから1時間くらいの間月面Xが観測できます。
月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象をいいます。プランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーター壁によってできた地形で月面の暗いところに浮かび上がって見えます。継続時間が1時間程度と短く条件が揃ったときにしか見えません。
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2026年5月の主な天文現象
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5月5~6日みずがめ座η(イータ) 流星群極大(活動期間5/1-5/10)
6日の明け方「みずがめ座η流星群」が極大となると予想されています。放射点が地平線から登ってくる夜明け前1時間くらいが観測できる時間帯です。この頃は夜明けが早く観測時間は非常に短時間になります。今年は満月過ぎの明るい月が邪魔をするので観測には向きません。
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5月31日/12月24日ミニマムーンはブルームーン
5月31日の満月は視直径29.4′(距離40.614万㎞)で、2026年で最も小さな満月となります。また5月、2回目の満月となりますので、ミニマムーンのブルームーンとなります。ミニマムーンとは天文用語ではなく、占星術等でスーパームーンはその年最も大きく見える満月、ミニマムーンはその年の最も小さな満月を指すようです。
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2026年6月の主な天文現象
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6月9-10日夕方の西の空で金星と木星が接近
日没後の西の空で金星と木星が接近します。少しずつ暗くなってくるとき、1番星として「金星」が輝き始め、すぐ近くに2番星として「木星」が輝きだします。近くにはポルックスやプロキオン、カストルもあり、暗くなるにしたがって見えてきてにぎやかな夜空となるでしょう。
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6月16-17日水星が東方最大離角/夕方の西の空で、月、水星、木星、金星が集合
水星が太陽の東側へ24°31′離れて東方最大離角となります。また、16日から17日にかけて接近中の金星と木星、水星に加えて、ポルックスやプロキオン、カストルと夕方の西の空でにぎやかになります。
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6月18-21日金星がプレセペ星団の中を通過
18日頃から21日頃にかけてプレセペ星団の中を金星が通ります。プレセペ星団の中を金星が移動する姿が双眼鏡や低倍率の望遠鏡で観測できます。
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6月22日月面Xが見られる
22日19:10くらいから1時間くらいの間月面Xが観測できます。
月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象をいいます。プランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーター壁によってできた地形で月面の暗いところに浮かび上がって見えます。継続時間が1時間程度と短く条件が揃ったときにしか見えません。
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2026年7月の主な天文現象
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7月28日みずがめ座δ(デルタ) 南流星群極大(活動期間7/15-8/23)
7月28日「みずがめ座δ南流星群」が極大になると予想されています。上弦の月が若干邪魔をしますが、さほど影響なく観測できるでしょう。この時期はペルセウス座流星群も活動を始める頃で出現数は少ないのですがタイプの違う流れ星を見ることができるチャンスです。
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2026年8月の主な天文現象
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8月1~7日スターウイーク
毎年8月1日~7日は、星空に親しむ週間として「スターウイーク」と呼ばれています。8月最初の一週間は梅雨もすっかり明けて晴れることが期待できます。この期間に星空を楽しんでは如何でしょうか。
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8月2日やぎ座α(アルファ) 南流星群極大(活動期間7/15-8/15)
8月2日「やぎ座α流星群」が極大になると予想されています。満月が明るく空を照らしているので観測には向きません。上弦の月が若干邪魔をしますが、さほど影響なく観測できるでしょう。この時期はペルセウス座流星群も活動を始める頃で出現数は少ないのですがタイプの違う流れ星を見ることができるチャンスです。
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8月12-14日ペルセウス座流星群極大 (活動期間8/1-8/18)
13日 日中にペルセウス座流星群が極大になると予想されています。月がないため暗夜での観測ができます。12日の夜から13日の未明にかけて出現数が増えていくと思われます。また13日から14日にかけても多数の出現が期待できます。ペルセウス座流星群には、明るく痕を残す流星が多く、特に夜半過ぎに出現数が多くなる傾向があります。
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8月13日グリーンランドやスペインで皆既日食
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8月15日金星が東方最大離角/金星が最大光度
夕方の一番星として輝いている金星がおとめ座で太陽から最も東に離れ(約47°10′)東方最大離角となります。この頃の金星は天体望遠鏡で見ると半月状になっているのがわかります。9月19日の最大光度(-4.8等)に向けてどんどん大きく細くなっていく様子を楽しむことができます。
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8月29日伝統的七夕
明治6年に暦が変わり現在の『太陽暦』となりましたが、それまでは『太陰太陽暦』が使われていました。伝統的七夕とはそれまで行われていた日の七夕を指す日で『太陰太陽暦の7月7日に相当する日』となります。
この日は月齢6の月があり、この月が天の川の渡し船に見立てられていました。7月7日であればほとんどの地方は梅雨の真っ最中ですからこちらの方が七夕にはふさわしいかもしれませんね。(太陽太陰暦で二十四節季の処暑の直前の新月を7月1日と定めています。七夕はそこから6日後の7月7日となります。)
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2026年9月の主な天文現象
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9月14日金星食
東南アジアなどでは金星食が観測できますが、日本では月と金星が近づく様子が観測できるでしょう。金星は内合が近いため、金星の視直径が大きく三日月状になっているため見ごたえがあるでしょう。
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9月19日金星が東方最大離角/金星が最大光度
夕方の一番星として輝いている金星がおとめ座で太陽から最も東に離れ(約47°10′)東方最大離角となります。この頃の金星は天体望遠鏡で見ると半月状になっているのがわかります。9月19日の最大光度(-4.8等)に向けてどんどん大きく細くなっていく様子を楽しむことができます。
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9月25日中秋の名月
旧暦の8月15日の月を「中秋の名月」と呼んでいますが、今年の中秋の名月は9月25日となります。中秋の名月は必ずしも満月とは限りませんが、今年は満月の2日前となります。
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2026年10月の主な天文現象
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10月4日土星が衝
土星がうお座で「衝」となります。「衝」とは外惑星がもっとも地球に近づき、明るくなる時期です(光度0.3等)。土星の環は、去年は真横から見ることとなり見えませんでしたが今年は薄い輪が見えるでしょう。この時期は土星の絶好の観望時期となりますので、シーイングの良い日を選んで観察してみてください。
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10月5日火星食
モンゴルやロシアの東部では火星食が観測できますが、日本では月と火星が並んでいる様子が観測できるでしょう。
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10月8-9日10月りゅう座流星群極大
8日~9日にかけて「10月りゅう座流星群」が極大を迎えると予想されます。月は夜半前早々に沈みます。出現数は、空の暗いところでも数個程度と予想されますがこの群の特徴は突発的に出現することがあるため目が離せません。月没後が観測の好機となります。
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10月10-13日プレセペ星団に火星が侵入
10日頃から13日頃にかけてプレセペ星団の中を火星が移動する姿が観測できます。双眼鏡や天体望遠鏡の低倍率で観測できます。
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10月22日オリオン座流星群極大 (活動期間10/16-10/27)
ハレー彗星を母彗星とする「オリオン座流星群」が極大になると予想されています。オリオン座は10月下旬ともなると夜更けに空高く上るので観測しやすいでしょう。今年は月が沈んでから明け方までが観測の好機となります。極大は22日ですが、前後1日くらいはさほど変わらず出現が見られます。
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2026年11月の主な天文現象
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11月上旬おうし座流星群極大 (活動期間10/16-11/30)
2日「おうし座南流星群」が、12日「おうし座北流星群」が極大になると予想されます。活動期間が長く、際立った極大を持たないので月明かりのない時間帯を選んで観測するといいでしょう。スピードはゆっくりで時として大火球が出ることもありますので観測してみてください。月が出てくるまでが観測の好機です。
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11月18日しし座流星群極大 (活動期間11/14-11/20)
「しし座流星群」が極大になると予想されます。極大が著しく短く、短時間に多く出現をする流星群です。放射点が昇ってくるのが夜半以降になります。月が沈んでからの観測がよいでしょう。母彗星は55P/テンぺル・タットル彗星です。
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11月24日プレアデス星団の食
24日18時頃から21時頃にかけて満月直前の月がプレアデス星団の星を隠しながら横切っていきます。プレアデス星団は月の通り道にあるので、たびたびこのような現象が見られます。今回はかなり深いところまで月が侵入しますので双眼鏡や望遠鏡で観測してみてください。
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11月26日天王星が衝
天王星がおうし座で「衝」となります。5.6等の明るさがあり視直径は3.7″となります。天王星は太陽からかなり離れた場所にあるため、その位置は毎年大きな動きはありません。町明かりのない暗い場所で、肉眼で探してみてください。天体望遠鏡で見ると他の星とは違い青緑色に見えます。
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11月30日明け方の空で金星が最大光度
明けの明星として輝いている金星が最大光度(-4.9等)となります。2027年1月4日に太陽から西に最も離れて西方最大離角となります。
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2026年12月の主な天文現象
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12月13-15日ふたご座流星群極大 (活動期間12/7-12/15)
14日の20時頃「ふたご座流星群」が極大を迎えると予想されています。そのため13日と14日に極大前後の出現が見られます。夕方月が沈んでから明け方まで暗夜となりますので、長時間観測ができます。特に極大の数時間後には明るい流星の極大があると言われていますので、14日~15日の未明にかけては明るい流星が増えるかもしれません。
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12月16日月面Xが見られる
16日19:10くらいから1時間くらいの間月面Xが観測できます。
月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象をいいます。プランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーター壁によってできた地形で月面の暗いところに浮かび上がって見えます。継続時間が1時間程度と短く条件が揃ったときにしか見えません。
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12月23日こぐま座流星群極大 (活動期間12/17-12/26)
23日「こぐま座流星群」が極大を迎えると予想されています。満月の明かりが夜空を照らしていますので、観測には向かないでしょう。
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12月24日スーパームーン
12月24日の満月は視直径33.5′(距離35.674万㎞)で、2026年で最も大きく見える満月となります。スーパームーンとは天文用語ではなく、占星術等でスーパームーンはその年最も大きく見える満月、ミニマムーンはその年の最も小さな満月を指すようです。
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