宙(そら)を見よう!2026年1月〜3月までの主な天文現象
2026年惑星の観望好期
- 水星
- 2026年は東方最大離角が3回、西方最大離角が3回あります。6月16日の東方最大離角は日没時の地平高度が高くなり条件は良いです。また近くには細い月、木星、金星と並ぶので見応えがあります。
- 金星
- 年頭からほぼ太陽の方向にあるため4月下旬まで観測できません。4月下旬になると夕方の日没後の西の空に見えるようになってきます。この頃から黄道は地平線に対して寝てくるので地平高度はなかなか上がりません。8月15日には東方最大離角、9月19日には最大光度となります。視直径はどんどん大きく細くなっていき、10月24日には内合となります。その後太陽から西に離れて11月30日に最大光度となり明けの明星として日の出前の東の空に輝きます。
- 火星
- 1月9日に合となりしばらくは太陽の方向にあるので見ることはできません。6月ころから明け方の空に見え始め、11月になると一晩中見えるようになります。火星は2年2か月毎に地球に接近するので、次回の接近は年明けとなります。そのため年末にかけてどんどん明るく見かけ上も大きくなっていきます。
- 木星
- 1月10日に衝の位置に来ますので、年明けから3月中旬くらいまでは一晩中見ることができます。3月中旬ころから6月いっぱいまでは夕方の西の空に輝きますが、その後太陽の方向となり観測できなくなります。7月29日には合となり9月になると明け方の東の空に姿を現し11月頃からまた一晩中観測することができます。
- 土星
- 2月くらいまでは夕方の西の空で見られますが、どんどん太陽に近づいていき3月25日に合となり見ることはできません。6月頃からは明け方の空に見え始め、秋になると一晩中見ることができます。明るい星の少ないところにいますので、見つけやすいと思います。10月4日には衝の位置に来ますので、その前後が観望の絶好機となります。今年は薄いながらも環を見ることができるようになります。
3月3日日本全国で皆既月食が観測できます!
3月3日、日没後から夜半前まで、日本全国で皆既月食が観測できます。18時49.8分に欠け始め、20時04分から21時03.4分まで皆既になります。そして22時17.6分に元の丸い月に戻ります。今回、最大食分が1.156と前回よりも月が地球の影の外側を通ります。皆既中の赤銅色の濃さが影の中心部と外側で違って見えると思います。
皆既月食中の月を見ると完全に真っ暗にはならず、赤銅色に見えます。これは、夕日が赤く見えるのと同じ原理で、太陽の光のうち波長の短い青い光は地球大気に散乱されやすく届きにくいのに比べ、波長の長い赤い光は地球上の大気を通りやすいため、赤い光がたくさん月に届き赤く見えるのです。また皆既月食中の月の明るさは、毎回一緒ではありません。地球の大気の状態にも大きく影響されます。例えば大きな火山噴火などがあった場合は、大気中に塵(ちり)が多く、赤い光でさえも月へ届かず暗い皆既月食になることもあります。また、大気中に塵が少ない時は、大気中の塵に影響されず明るいオレンジ色に見えることがあります。
2026年1月〜3月までの主な天文現象
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1月7日レグルスの食
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1月10日木星が衝
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2月24日月面Xが見られる
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3月2日レグルスの食
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