宙(そら)を見よう!令和元年初の部分日食!

宙(そら)を見よう!令和元年初の部分日食!

日本で今年2回目、令和元年初の日食が見られます。日本国内では部分日食が、アラビア半島からインド、スリラン カ、シンガポール、ビンタン島、グァム島、ロタ島では金環日食が見られます。グァム島、ロタ島では金環日食が終わった直後に、部分日食のまま太陽が太平洋に沈んでいくのを観測できます。日本からの見え方は、南に行くほど欠け方が大きくなり、那覇で食分は0.474、東京では0.389です。東京、仙台、札幌等では、欠けたまま日没を向かえる日没帯食となりますが、西日本では部分日食の全過程を見ることができます。日没帯食の地域では、西の地平線(水平線)に欠けたまま沈んでいく太陽の写真を撮るチャンスです。

日食とは

日食とは、月が太陽と地球の間に入り込み、月が太陽を隠してしまう現象のことです。 月の影が映る地域でのみ日食を観測することができます。

太陽が全部隠されると皆既日食、周囲が残されてリング状に残るのが金環日食、一部だけ隠されるのを部分日食と呼んでいます。 日食は、太陽―月―地球が一直線に並ぶ新月の時に起こりますが、新月になるたびに必ず日食が起こるというわけではありません。 それは、月の通り道である白道が太陽の通り道である黄道に対して約5°傾いているために白道と黄道の交点付近で新月にならないと太陽と月が重ならないためです。

日食を見るには

太陽の光は強烈で、直接見ることができません。

日食は太陽を隠し暗くなる現象ですが、それでも肉眼で太陽を観察するには目にダメージを与えてしまうほど強いものになります。
かつてより日食の後には網膜に損傷を受けた「日食網膜症」と呼ばれる網膜障害が報告されており、時には失明してしまうことさえあるのです。

こうした事故を防ぐためにも太陽観察時には正しい方法で安全に観察することが必要です。 安全に日食を観察するには赤外線や紫外線などの目に有害な光線が遮光された「太陽観察専用サングラス」をお使いください。

日食を撮影する

日食を撮影するには、太陽の光を大きく減光させる必要があります。
そこで必要なのは、撮影用の「NDフィルター」です。露出は状況により変化しますので、NDフィルターを重ねづけして減光してください。 ※観察用ではありませんので、眼視では見ないでください。

【使用例】ND1000+ND16重ねづけするとND16,000になります。

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やってはいけない観測方法

2019年10月~12月までの主な天文現象

  • 10月28日天王星が衝

    天王星がおひつじ座で「衝」となります。5.7等の明るさで双眼鏡でも位置を確認することができます。天体望遠鏡で見ると青緑色で普通の星とはちょっと違った感じで見えるのでわかりやすいと思います。町明かりのない暗い場所では、くじら座の頭にある天王星を肉眼でも見つけられるかもしれません。

  • 11月6日、13日おうし座北、おうし座南流星群極大

    おうし座流星群は、10月中旬から11月末頃まで長期間楽しめる流星群です。数は多くなく極大もはっきりしないのですが、大火球や長経路、途中で曲がる、分裂するなどの観測記録がある一風変わった流星群です。北群(13日)は満月で条件が悪いのですが、南群(6日)は夜明け前に月が沈みます。のんびり眺めるには良いでしょう。母彗星はエンケ彗星です。

  • 12月23日こぐま座流星群極大

    年末を締めくくる流星群で、今年は12月23日午後12時頃に極大となり、年末まで活動を見られます。母彗星はタットル彗星で、出現数は極大時1時間に10個程度です。月明かりもなく最良の条件で観測ができます。寒い時期ですので、温かくして観測しましょう。

天体観測にオススメの製品

望遠鏡で日食観察は絶対にしないでください

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Sky Explorer SE-GT100N II

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Sky Explorer SE-GT102M II

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スカイエクスプローラー SE-AT100N

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軽量・コンパクトで手軽に天体観察ができる、自動追尾機能付き天体望遠鏡

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パソコンソフト プラネタリウム 星空散歩ライトII

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