宙(そら)を見よう!2019年1月〜3月までの主な天文現象

宙(そら)を見よう!2019年1月〜3月までの主な天文現象

2019年1月6日。日本全国で3年ぶりに部分日食が観測されます。
今回の日食は皆既日食や金環日食になる地域はありませんが、日食が見える地域に日本がすっぽりと入っているため全国で楽しむことができるでしょう。

今回は、北にいくほど欠けが大きくなります。 那覇では食分は0.143ですが、東京でも0.421、札幌では0.539となっています。 日曜日の午前中に観測できますので、ご家族そろってお楽しみいただけるでしょう。

また2019年7月3日には、南太平洋・南米などで皆既日食が観測できます。(日本では観測できません) さらに2019年12月26日には、日本全国で部分日食が観測できます。 こちらは東南アジア(フィリピン南海上)やグアム島で見られる金環日食に伴うもので、南にいくほど大きく欠けます。

日食とは

日食とは、月が太陽と地球の間に入り込み、月が太陽を隠してしまう現象のことです。 月の影が映る地域でのみ日食を観測することができます。

太陽が全部隠されると皆既日食、周囲が残されてリング状に残るのが金環日食、一部だけ隠されるのを部分日食と呼んでいます。 日食は、太陽―月―地球が一直線に並ぶ新月の時に起こりますが、新月になるたびに必ず日食が起こるというわけではありません。 それは、月の通り道である白道が太陽の通り道である黄道に対して約5°傾いているために白道と黄道の交点付近で新月にならないと太陽と月が重ならないためです。

日食を見るには

太陽の光は強烈で、直接見ることができません。

日食は太陽を隠し暗くなる現象ですが、それでも肉眼で太陽を観察するには目にダメージを与えてしまうほど強いものになります。 かつてより日食の後には網膜に損傷を受けた「日食網膜症」と呼ばれる網膜障害が報告されており、時には失明してしまうことさえあるのです。

こうした事故を防ぐためにも太陽観察時には正しい方法で安全に観察することが必要です。 安全に日食を観察するには赤外線や紫外線などの目に有害な光線が遮光された「太陽観察専用サングラス」をお使いください。

日食を撮影する

日食を撮影するには、太陽の光を大きく減光させる必要があります。
そこで必要なのは、撮影用の「NDフィルター」です。露出は状況により変化しますので、NDフィルターを重ねづけして減光してください。 ※観察用ではありませんので、眼視では見ないでください。

【使用例】ND1000+ND16重ねづけするとND16,000になります。

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やってはいけない観測方法

2019年1月~3月までの主な天文現象

  • 1月4日しぶんぎ座流星群極大

    4日の午前11時頃、3大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」が極大を迎えると予想されています。この日は、月明かりの心配がなく観測できるでしょう。町明かりのない暗いところにいけば、運が良ければ50~100個くらい見られるかもしれません。しぶんぎ座は、今は無くなっている星座で現在はりゅう座になります。放射点はりゅう座ι(イオタ)星付近で北極星とアークトゥールスの間くらいになります。

  • 1月6日日本全国で部分日食

    6日の午前中日本全国で部分日食が観測できるでしょう。東京では午前8時43分から欠け始め、午前10時6分には最大で食分42と太陽が欠けて見えます。欠け具合は場所によって変わりますが、日本全国で観測が可能です。日曜日の午前中ですので、ご家族そろって観測してみてください。

  • 2月19日金星と土星が大接近

    19日明け方の東の空で4等の金星と0.6等の土星が大接近。1.1°くらいまで近づきます。ちょうど空が明るくなりはじめる頃、南東の低い位置で見えます。前後数日は接近した状態で見られますので、是非観測してみてください。明け方の明るくなっていく空での明るい2つの惑星の接近は幻想的な風景となるでしょう。

  • 2月20日スーパームーン

    明け方の空で金星が最大光度

    20日は2019年で最も大きく見える満月となります。視直径33.5'のおおきな満月となりますので是非注目して見てみてください。対照的に2019年で最も小さく見える満月は9月14日となります。

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