新色《NOSTALTONE GREEN》誕生。
ノスタルトーンシリーズに、"やさしい緑の記憶"を。
これまで《NOSTALTONE ORANGE》《NOSTALTONE BLUE》を展開してきたノスタルトーンシリーズに、新たなカラー《NOSTALTONE GREEN(ノスタルトーン・グリーン)》が加わりました。
今回も、撮影者としての視点から開発にご協力させていただきました。
使用感や表現のニュアンスにこだわりながら、「風景の空気感を写真に残せるフィルター」を目指して調整を重ねた一枚です。
《NOSTALTONE GREEN》の特徴
色の方向性:落ち着きと透明感のあるグリーン
NOSTALTONE GREENは、派手に色を足すようなフィルターではありません。 むしろ、"元の風景を大切にしながら、そこにひとつの感情を添える"ような働き方をします。 緑の色味はほんの少しトーンが抑えられ、くすみのある落ち着いた発色になります。 しかし決して暗い印象になることはなく、透け感のある淡いグリーンが、全体にやわらかく広がります。そこには不思議と懐かしさが感じられます。 湿度を含んだような描写の表現も美しく、春や梅雨のしっとりした空気感が引き立ちます。




コントラストとハイライトの変化:空気感を含ませる仕上がり
このフィルターのもう一つの特徴は、全体のコントラストをやや低めに抑えている点です。 これにより、光の入り方によって画面全体がふんわりとした印象になり、撮った瞬間からふんわりと包み込まれるようなあたたかみを感じることができます。
特にハイライトの白飛びが抑えられるため、晴れた日の空や逆光のシーンでも階調が残りやすく、透明感のある描写になります。
これにより、フィルター自体が持つ繊細な色とコントラスト設計により、レタッチの方向性も自然と定まりやすく、後処理でも自分の意図に近い雰囲気をスムーズに引き出せます。
逆光時の表現:ピンクのフレアとゴーストが演出に
逆光での撮影では、ノスタルトーンシリーズ共通の特徴であるピンクのゴーストやフレアが浮かび上がります。
《GREEN》ではその現れ方がより繊細で、やさしい色味の中にピンクの光がふわりと入り込むような印象です。 構図によっては、まるでアニメのワンシーンのような、光に包まれた幻想的な空気を演出することも可能です。
こうした光の表現は、意図的に演出として活かせる場面も多く、写真に"温度"を加えることができます。本来フレア・ゴーストは写らない方が好まれますが、オールドレンズの流行もあり、表現の幅を広げたり味として受け入れられているように感じます。
ノスタルトーンシリーズの中での立ち位置
ORANGE ... 暖色のオレンジ色がしっかりと表現され、日中でも夕暮れのような雰囲気を表現することができます。ソフト効果は控えめで夕景や人肌、木漏れ日など温かみのあるシーンに。
BLUE ... 青色がほんのりと加わり、ソフト効果が強めに設定されており、幻想的な空気感を味わうことができます。
GREEN ... 緑色がほんのりと加わり、自然との調和、時間の流れ、やさしさや湿度を感じられます。ソフト効果も感じられますが控えめに設定されています。
《GREEN》は、色味の主張が控えめだからこそ、撮る人の感覚や風景の雰囲気を壊さずに受け止めてくれます。 普段使いにも取り入れやすく、シリーズの中ではもっとも"ナチュラル"な仕上がりともいえるかもしれません。
実際に使ってみて
緑の多い場所で撮影することが多い私にとって、《NOSTALTONE GREEN》は特に親しみやすく、扱いやすいフィルターだと感じました。
自然光の変化や湿度のある空気感が、すっと写真に染み込んでくるような感覚があります。
また、カメラに常時装着していても違和感のない、自然なトーンの変化も魅力のひとつです。 どの天候でも、時間帯でも、"懐かしいけど新しい写真"を作り出してくれるフィルターだと思います。
最後に
《NOSTALTONE GREEN》は、ノスタルトーンシリーズの持つノスタルジーの世界観を、より静かに、深く表現する一枚です。
自然や日常の何気ない瞬間にこそ、光や色がやさしく反応してくれるこのフィルター。
自分らしい表現を探している方には、ぜひ一度試していただきたいです。
