冬の星座を印象的に撮ろう

星座を際立たせるソフトフィルター プロソフトン
冬は空気が澄んでいるので星がきれいに見えます。冬の星座を代表するオリオン座など明るい星が多く、市街地でも見ることができます。星空と風景を一緒に写した「星景写真 (せいけいしゃしん)」は近年とても人気のあるテーマです。そこで星空を印象的に撮るのに欠かせないソフトフィルターをご紹介いたします。
星座を際立たせる星景写真の必需品プロソフトン

秋山 秀樹様「蝦夷富士 × オリオン」
国際フィルターフォトコンテスト 2014 佳作
冬の星空を代表する「オリオン座」は見つけやすく、絵になる星座です。しかしデジタルカメラで撮影すると他のたくさんの星と一様に小さく写ってしまいます。そこで活躍するのが「プロソフトン」です。
プロソフトンは点光源を大きくにじませ強調する効果があるソフトフィルターです。輝きの強い星ほどにじんで大きく写るため、星座を際立たせることができます。
下のオリオン座の写真はスライダーを上下させることで、フィルター使用前と使用後でどのように星座の写り方が変わるかが分かります。プロソフトンを使用すると、輝きの強いオリオン座の三つ星などが大きく写り、星の色もはっきりして際立ちました。


PRO1D プロソフトン [A](W) 使用
プロソフトンがイチオシの理由
ソフトフィルターにはたくさんの種類がありますが、Kenkoの「プロソフトン」は星景写真に欠かせないフィルターとして定評があります。その理由はプロソフトンは「ピントの芯を残しつつ、きれいに丸く光がにじむ」からです。ソフトフィルターの種類によって、点光源を大きくにじませる効果に差があり、また光が線状に なったり楕円になるなど、点光源には不向きなものもあります。
点光源に対するにじみ効果の例

フィルター未使用

プロソフトン (A)

フォギー (A)

ソフトンスペック (A)
プロソフトンと代表的なソフトフィルターの効果を比較してみました。プロソフトン (A) は小さな点光源をきれいに丸くにじませることが分かります。
(A)と(B)どちらがいいか
プロソフトンには(A)=効果弱と(B)=効果強があります。(B)の方がソフト効果は強くなりますが、星をにじませる効果に関しては (A) と (B)でそれほど大差はありません。よって星景写真の場合、風景がぼんやりし過ぎないプロソフトン(A)がおすすめです。

番場雅典様「幻想のような、静かな夜」
国際フィルターフォトコンテスト 2017-2018 秋冬
PCC(フォトカルチャー倶楽部)賞
プロソフトン
星空の写真に欠かせないソフトフィルター。お求めやすい価格のMCプロソフトンと、デジタルマルチコートで反射対策を高めたハイグレードタイプのPRO1Dプロソフトン[A](W)がございます。
星景写真の撮り方はこちらへ。
→ 星景写真の特集ページ
星景写真の上級者におすすめの角型フィルターハーフプロソフトン

© Yasunori Watanabe
Instagram(https://www.instagram.com/yasootuff/)
twitter(https://twitter.com/yasootuff?s=09)
「ソフトフィルターで星をにじませたいが、風景はにじませたくない」という方におすすめなのが「ハーフプロソフトン」です。 ハーフプロソフトンは角型のフィルターで、フィルターの半分だけにソフト効果があります。星空の部分にソフト効果をかけ、地上の風景にはソフト効果がかからないようにして使います。

全面にソフト効果のある丸型のプロソフトン(A)と比較してみましょう。下の比較写真を見ると、プロソフトン(A)は木の枝にもソフト効果がかかっているのに対し、ハーフプロソフトン(A) は木の枝はシャー プなまま北斗七星を目立たせています。

角型フィルターの取り付け方
角型フィルターをレンズに取り付けるには、別売のフィルターホルダーと専用のアダプターリングが必要です。アダプターリングはレンズの口径に合わせてご用意ください。

ハーフプロソフトン
フィルターの半分だけにソフト効果がある角型フィルター。100mm幅の角型フィルター (2mm厚)に対応するフィルターホルダーでご使用いただけます。