季節のおすすめフィルター ~海の撮影におすすめのフィルター~
夏の海をもっときれいに撮りたい。写真表現のバリエーションを増やしたい。そんな方におすすめのフィルターをご紹介いたします。
鮮やかでメリハリのある写真に PLフィルター
「Happy Jump」Kyaw Kyaw Win 様 PLフィルター使用
国際フィルターフォトコンテスト2014グランプリ
PLフィルターは反射光をコントロールし、色鮮やかにする効果のある風景写真の必須アイテム。水面の反射を取り除く効果があり、海の色をクリアに表現します。また青空を深みのある鮮やかな青色にして、色彩コントラストを高めます。回転式のフィルター枠の前枠を回して反射をコントロールします。
効果1 水面の反射を抑える

フィルター未使用

PLフィルター使用
PLフィルターの代表的な効果の1つとして「反射除去効果」があります。上の写真を見比べてみてください。フィルター未使用では、水面で反射が起き、白っぽくテカっています。PLフィルターを使用すると、反射を抑えられ、水の中までクリアに写すことができます。
効果2 青空をより鮮やかに

フィルター未使用

PLフィルター使用
PLフィルターのもう一つの代表的な効果として、「青空をより濃く鮮やかにする」効果があります。上の写真を見比べてみてください。フィルターなしの写真は空が淡い空色に写っています。これは空気中のチリやホコリが乱反射を起こしてしまうためです。PLフィルターを使い乱反射を抑えることで、空の青がより濃い青になり、白い雲とのコントラストを高めることができます。
PLフィルターの使い方

PLフィルターはレンズに取り付けた後、前枠だけを回転させることで、PLフィルターの効果を強めたり弱めたりすることができます。
ファインダーをのぞきながらPLフィルターを回転させると、空の色が暗くなったり明るくなったりするのがわかります。一番暗くなった時が、PLフィルターの効果が最も効いている状態です。PLフィルターの効果を出すには、太陽の位置や撮影位置が重要です。下の図を参考にPLフィルターを効果的に使用してください。


常に効果最大で撮るのが良いわけではありません。例えば滝や渓流など水辺風景の撮影では、少し反射を残した方がみずみずしさを得られることもあります。
ご自身の感性で反射をコントロールして作品を仕上げましょう。
効果3 水面への映り込みを増やす

フィルター未使用

PLフィルター使用
PLフィルターは実は反射を抑えるだけでなく、逆に見かけ上の反射を増やすこともできます。「効果最大」の位置から回転枠を90度回転させると、フィルター未使用の時よりも反射が増えたように写ります。PLフィルターの効果の効かせ具合で多彩な表現が可能です。
おすすめPLフィルター
究極のPLフィルター
ZX [ ゼクロス]C-PL
ガラスに負荷を与えない画期的なフレーム構造「フローティングフレームシステム」により超高解像度を実現。また新開発の高透過偏光膜採用により、最高のカラーバランスを実現。撥水・撥油コーティングを採用。
長時間露光で海を幻想的に 高濃度NDフィルター <三脚必須>
「Undine」村岡宏樹様 NDフィルター使用
国際フィルターフォトコンテスト2017-2018入賞
NDフィルターは光量を抑えるフィルターです。レンズに入る光の量を減らすので、明るい場所でも意図的にスローシャッターにできます。ND1000やND500などの非常に濃いNDを使用すれば、日中でも数秒~30秒以上の長時間露光が可能になり、波を滑らかで幻想的に表現できます。

フィルター未使用 シャッタースピード:1/45秒

PRO ND1000使用 シャッタースピード:30秒
NDフィルターで減光してスローシャッターにすることで、波の動きをぶらし、波面を無くして滑らかに写すことができます。
おすすめのNDフィルター
水面のきらめきを強調 クロスフィルター
「 晨彩 」唐峰 様 R-サニークロス使用
国際フィルターフォトコンテスト2008-2009佳作
クロスフィルターは点状の光をクロス状の光に変えるフィルターです。イルミネーションの定番フィルターですが、海の撮影に使用すれば、水面のキラキラ感を高めることができます。

フィルター未使用

PRO1D R-クロススクリーン(W)for wide-angle lens使用
おすすめクロスフィルター
弱い光でもクロス効果が出やすい
PRO1D R-クロススクリーン(W)for wide-angle lens
デジタルマルチコーティング、ガラス外周墨塗り、薄枠を採用したハイグレードタイプのクロスフィルター。4本線のクロス効果が得られます。弱い点光源からでもクロス効果が出やすいのが特長です。