季節のおすすめフィルター ~海の撮影におすすめのフィルター~
![季節のおすすめフィルター ~海の撮影におすすめのフィルター~](https://www.kenko-tokina.co.jp/special/assets_c/2021/07/main-umi-thumb-1000xauto-40791.jpg)
海に行って写真を撮ったけれど、撮れた写真が今ひとつでがっかりした経験はありませんか。レンズフィルターを使いこなすことで、見た目以上の鮮やかな海と空の色を表現したり、キラキラ感を演出したり、プロが撮ったような目を引く写真を撮ることができます。
鮮やかでメリハリのある写真に PLフィルター
![](/images/special/rec-filter07/pl_main.jpg)
PLフィルターは反射光をコントロールし、色鮮やかにする効果のある風景写真の必須アイテム。水面の反射を取り除く効果があり、海の色をクリアに表現します。また青空を深みのある鮮やかな青色にして、色彩コントラストを高めます。回転式のフィルター枠の前枠を回して反射をコントロールします。
効果1 水面の反射を抑える
![使用前](/images/special/rec-filter07/pl_kouka_01_without.jpg)
![使用後](/images/special/rec-filter07/pl_kouka_01_with.jpg)
PLフィルターの代表的な効果の1つとして「反射除去効果」があります。上の写真を見比べてみてください。フィルター未使用では、水面で反射が起き、白っぽくテカっています。PLフィルターを使用すると、反射を抑えられ、水の中までクリアに写すことができます。
効果2 青空をより鮮やかに
![使用前](/images/special/rec-filter07/pl_kouka_02_without.jpg)
![使用後](/images/special/rec-filter07/pl_kouka_02_with.jpg)
PLフィルターのもう一つの代表的な効果として、「青空をより濃く鮮やかにする」効果があります。上の写真を見比べてみてください。フィルターなしの写真は空が淡い空色に写っています。太陽光が大気中の分子にあたると光の散乱が起きます。PLフィルターを使い散乱の影響を抑えることで、空の青がより濃い青になり、白い雲とのコントラストを高めることができます。
PLフィルターの使い方
![pl-kaiten.jpg](https://www.kenko-tokina.co.jp/special/pl-kaiten.jpg)
PLフィルターはレンズに取り付けた後、前枠だけを回転させることで、PLフィルターの効果を強めたり弱めたりすることができます。
ファインダーをのぞきながらPLフィルターを回転させると、空の色が暗くなったり明るくなったりするのがわかります。一番暗くなった時が、PLフィルターの効果が最も効いている状態です。PLフィルターの効果を出すには、太陽の位置や撮影位置が重要です。下の図を参考にPLフィルターを効果的に使用してください。
![](https://www.kenko-tokina.co.jp/special/201710_howto01.jpg)
![](https://www.kenko-tokina.co.jp/special/201710_howto02jpg.jpg)
常に効果最大で撮るのが良いわけではありません。例えば滝や渓流など水辺風景の撮影では、少し反射を残した方がみずみずしさを得られることもあります。
ご自身の感性で反射をコントロールして作品を仕上げましょう。
効果3 水面への映り込みを増やす
![使用前](/images/special/rec-filter07/pl_kouka_03_without.jpg)
![使用後](/images/special/rec-filter07/pl_kouka_03_with.jpg)
PLフィルターは実は反射を抑えるだけでなく、逆に見かけ上の反射を増やすこともできます。「効果最大」の位置から回転枠を90度回転させると、フィルター未使用の時よりも反射が増えたように写ります。PLフィルターの効果の効かせ具合で多彩な表現が可能です。
![](https://www.kenko-tokina.co.jp/special/assets_c/2020/01/2014_LL0026_00019524-thumb-400xauto-37545.jpg)
PLフィルターでプロ並み写真が撮れる - 使いこなしガイド
PLフィルター、CPLは反射光をコントロールすることで、鮮やかな発色やコントラストが得られるフィルターです。水面やガラス面、樹葉、建物などの表面反射を抑えたり、青空をより鮮やかにして被写体本来の色彩を引き出します。春夏秋冬、風景写真に欠かせないフィルターです。
おすすめPLフィルター
究極のPLフィルター
ZX [ ゼクロス]C-PL
ガラスに負荷を与えない画期的なフレーム構造「フローティングフレームシステム」により超高解像度を実現。また新開発の高透過偏光膜採用により、最高のカラーバランスを実現。撥水・撥油コーティングを採用。
製品情報を見る長時間露光で海を幻想的に 高濃度NDフィルター <三脚必須>
![「Undine」村岡宏樹 様](https://www.kenko-tokina.co.jp/special/mt-images/201807_nd_06728278.jpg)
国際フィルターフォトコンテスト2017-2018入選
NDフィルターは光量を抑えるフィルターです。レンズに入る光の量を減らすので、明るい場所でも意図的にスローシャッターにできます。ND1000やND500などの非常に濃いNDを使用すれば、日中でも数秒~30秒以上の長時間露光が可能になり、波を滑らかで幻想的に表現できます。
![使用前](/images/special/rec-filter07/nd_kouka_01_without.jpg)
![使用後](/images/special/rec-filter07/nd_kouka_01_with.jpg)
ND1000でも足りない場合はND8やND16などのNDフィルターを重ね付けします。1分以上のスローシャッターにすると、雲の流れも印象的に表現できます。
![使用前](/images/special/rec-filter07/nd_kouka_02_without.jpg)
![使用後](/images/special/rec-filter07/nd_kouka_02_with.jpg)
![「Dynamic Cloud」金胤吾 様](/images/special/rec-filter07/Dynamic-Cloud_ND400.jpg)
国際フィルターフォトコンテスト2015 佳作
夕暮れ時はどんどん明るさが変化するため露出の調整が難しくなります。濃度可変式NDフィルター、またはND64やND8など複数のNDフィルターを用意するとよいでしょう。
![](https://www.kenko-tokina.co.jp/special/assets_c/2019/12/79104696e8fcd44c9943dc7eafa3a43c2bb1110b-thumb-400xauto-37434.jpg)
NDフィルターでプロ並み写真が撮れる - 選び方・使い方ガイド
NDフィルターはレンズから入る光の量を減らすために使うグレーのフィルターです。まぶしさを抑えるサングラスのようなものです。NDとは、「Neutral Density(ニュートラル・デンシティー)」の略で、直訳すると「中立な濃度」という意味です。発色に影響を与えることなく、光量を減らすのがNDフィルターです。
おすすめのNDフィルター
水面のきらめきを強調 クロスフィルター
![PRO1D R-トゥインクル・スター(W) 使用作例](/images/special/rec-filter07/cross_main.jpg)
クロスフィルターは点状の光をクロス状の光に変えるフィルターです。イルミネーションの定番フィルターですが、海の撮影に使用すれば、水面のキラキラ感を高めることができます。背景が暗い方がクロス効果がはっきりします。
![使用前](/images/special/rec-filter07/cross_kouka_01_without.jpg)
![使用後](/images/special/rec-filter07/cross_kouka_01_with.jpg)
![「Splash」小山田 勝美 様](/images/special/rec-filter07/merit_Splash.jpg)
国際フィルターフォトコンテスト2012-2013 佳作
おすすめクロスフィルター
デジタルマルチコーティング、ガラス外周墨塗り、薄枠を採用したハイグレードタイプのクロスフィルター。「トゥインクル・スター」は通常のクロスフィルターより線が短めなのが特長です。