広角レンズ実践攻略法!広角レンズでダイナミックな写真を撮影する方法

広角レンズ実践攻略法!広角レンズでダイナミックな写真を撮影する方法

広角レンズで迫力を出すにはどうすればいい?ググっと寄って撮影するだけではダメ

広角レンズを使って撮る理由の一つとして、迫力のある写真が撮れる!という事があります。このコラムでは迫力のある画の撮り方のコツをお教えします。

結論的に一言で言ってしまえば、角度をつける!という事なんです。
では、写真を見てみましょう。

1枚目の写真は立った状態で、そのまま撮影しました。2枚目はうんと低い位置からアオリ構図で撮影しました。これだけでもずいぶん違います。そうなんです、「立ったままではダメ、角度をつけて見上げるように!」という事なんです。広角レンズを使っていく中で大事なことは「角度をつけて撮る」ということがコツの一つです。

角度をつけて撮るという事が大事なことだという事が分かったうえでこの写真を見てみましょう。

この写真もアオリ構図で撮影し迫力を出して撮影しています。では、この写真の構図をどうやって決めたか?

バイクの前輪を大きく入れ込みライダーの頭を頂点として三角形を作ります。この三角形が重要で、三角形の角度の開き方によって印象が変わってきます。この写真の場合、背景の「桜」のことも考慮にいれたのでこのくらいの角度にしました。これだけでも迫力感は出るのですが、背景の「桜」でさらに印象を強くします。背景の「桜」を、広角レンズの特性「パース」を操り扇型(角度をつけて撮影するとパース効果で背景の広がり方が変わる)にすることでより前輪とライダーで引いた三角形の印象を強くすることができます。

バイクとライダーで三角形を作り迫力のある画にする。そして、背景の桜で扇型を作り遠近感を強調し、より迫力を出す。一貫してお話させていただいていますが、「あるもので線を引く」という事が大事で、それを焦点距離ごとの特性を使い、撮影する。そこで重要になるのが「角度をつける」という事になります。ちょっと難しいお話になってしまいますが中級者、上級者の方はこうした「線を引き角度をつけることで迫力を出す」という事を心がけてみてください。


一歩前へ!

この流れで一歩前へというお話をいたします。

広角レンズを使いこなすうえで大切なことは画にメリハリ感を与えるという事になります。そうするには一歩前に出て撮影するとメリハリ感がでます

先ほどの店先の比較写真、立ったままで撮った写真は全体を入れるため少し被写体より距離がある場所で撮影しました。しかし、もう1枚の写真は「一歩前に」出て下からアオリ構図で撮影しています。この「一歩前に出る」というのが広角レンズを使って撮影するコツでもあります。

先ほどの店先の写真のなかで「かご」がありましたが、その「かご」の中を撮影したのがこの写真です。1枚目は少し距離を取って撮影しています。これでも全体が分かるので良いのですが・・・一歩前に出て最短撮影距離付近で撮影した二枚目と見比べてみましょう。

意図的に日の丸構図にはしましたが、背景のボケ量が多くなることから何をテーマにしたか?が、よりハッキリしてきます。当然と言えば当然のことなんですが、距離としてはほんの少しの差でも画としては大きく差がでます。付け加えるなら一歩前に出ることで広角レンズ"らしからぬ画"にもできます。

もう1枚比較してみましょう。 なんとも洞窟の中で撮影した1枚のようですが・・・

撮影協力:石田弘商店(静岡県賀茂郡西伊豆町仁科1919-1)

実際はお店の中に置いてあった商品です。 この写真は、一歩前どころかグイグイ前に出て撮影しています。もちろんお店の許可を頂いて撮影させていただいています。こうして一歩前に出て撮ることで広角レンズとは思えないような1枚を撮影することができます。
気の良いご主人がいるお土産屋さんで終始和やかに撮影させていただきました。下田へお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。

広角レンズはグッと一歩前に出て角度をつけて撮る、さらにググっと寄って撮るなどの様々なコツを踏まえながら撮影することで「広角らしい画」と「広角らしからぬ画」を撮ることができます。

この記事の作者

小河 俊哉

小河 俊哉(おがわ としや)

1969年生まれ。東京都出身。
自動車整備士、カースタントマンなどを経てフリーフォトグラファーとなる。
自然、風景、クルマ写真などを専門とし雑誌、クラッシックカーイベントなどで活躍。 現在、作品集作成のため精力的に国内外で撮影中。

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