広角レンズ実践攻略法!感動的な風景の撮り方
カラーグラデーションに気を配る、撮影に適した時間帯について
広角レンズを使って撮影をする場合、写真の構成要素に「グラデーション」というものも大きく作用します。広く撮影できるということは、空のグラデーションもしっかり表現できるということですから、これを使わないのはもったいないわけです。
では、そのグラデーションを上手に使うにはどうすればいいか?このコラムではそのことをお話していきます。
空のグラデーションが劇的に変わっていくのは、マジックアワーと呼ばれる朝日、夕日の時間帯です。この時間帯の空は驚くような表情を見せてくれる時があります。この写真は、標高2000m以上の高地で天候の変わり目に撮影しました。この時、空は驚くような朝焼け見せてくれました。
広角レンズであれば、その驚くような朝焼けのグラデーションを広い画角で一枚に収めることができます。広角レンズで劇的な空のグラデーションを撮っていくには、やはり朝晩のマジックアワーが良いでしょう。
では、青空ではどうなるのでしょうか?
この写真は、風車の影を見てもらえば分かる通り順光で撮影しました。順光の空は色が良く出るのですが、ベタっとした空になりやすいところがあります。しかし、広角レンズで撮影すると、こうして遠くの空は薄い青、近くの空は色濃い青として綺麗なグラデーションが現れます。広角レンズを使うことで色の濃淡でも遠近感を強調することができます。広角レンズで空を大きく入れた写真を撮る場合このグラデーションの変化というのも是非頭に入れておいてください。
オススメの広角レンズ
この記事の作者
小河 俊哉(おがわ としや)
東京都出身。
自動車整備士、カースタントマンなどを経てフリーフォトグラファーとなる。
自然、風景、クルマ写真などを専門とし雑誌、クラッシックカーイベントなどで活躍。 現在、作品集作成のため精力的に国内外で撮影中。
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